2009年下期未踏ユースで採択されました

本家HPで詳細情報が掲載されるまでとっておくつもりでしたが、結構待たされるようなので今さらですが公表してしまいます。知っている人は知っていると思いますが、2009年下期未踏ユースで採択されました。

http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2009/2009_2/youth/k_koubokekka.html

テーマ名は「Emacsにおける高精度コード補完機能の開発」です。簡単に概要を説明すると、EclipseVisual Studioなどが提供している高精度なコード補完機能をEmacsでも実現してしまおうというプロジェクトです。対応するプログラム言語はC++, Java, Ruby, Pythonなどとしていますが、内容の変更は十分にありえますので悪しからず。

Emacsでの補完インターフェースはもちろんauto-complete.elで実現します。現状のauto-complete.elでは補完の選択の手間やポップアップの表示がうるさいので、その辺りを改善して、より自然に呼吸するかのようにコード補完を行えるようにする予定です。例えば、auto-complete.elの開発版では統計的手法とヒューリスティックに基づいて、次に補完されるであろう候補を上位にもってきて、可能な限りポップアップメニューを表示しないということができます。これらが完成して、うまく組合されば、これまで以上の開発効率の向上が見込めます。

開発終了は公式には7月となっていますが、当然のことながら、僕はもっと長いスパンでソフトウェアの開発を考えています。できるだけ早い時期に成果を出すようにしますが、7月中にでなかったからといってサボってんじゃないぞとか言わないで下さい。かなりがんばってますので(がんばってる様子はTwitterで確認できます @m2ym)。

以上、報告まで。