C/C++のための開発援助ツール、GCCSenseをリリースしました

未踏プロジェクトの支援を受けて開発していた、C/C++のための開発援助ツールGCCSenseをリリースしました。配布物やドキュメントは次のURLから入手できます。

http://cx4a.org/software/gccsense/index.ja.html

開発援助ツールと銘打っていますが、現状利用できる機能はコード補完と自動構文チェック(Emacsのみ)だけです。将来的には関数ヘルプ機能や型表示機能を実装する予定です。

GCCSenseはコード補完などの機能を搭載した独自のGCCを利用しているため、インストールがかなり面倒です。ドキュメントによってある程度カバーしたつもりですが、環境によってまちまちなのでインストール時に問題が出てくるのは必至だと思います。その際は私に連絡してください。

また、独自GCCを利用している関係上、現状ではWindowsでの利用はできません。自由なソフトウェアを推進する人間が、完成度の高いVisual C++を使えとは口が避けても言えないので、将来的には対応したいと考えています。なお、次のOSで動作を確認しました。

対応しているエディタはEmacsVimです。コード補完のプログラムは独立して動作するので、理論的にはどのエディタからも利用できます。

あと、コード補完時にコンパイラが走る設計になっているので、当然ながら比較的新しいマシンを必要とします。インストール時にGCCがすんなり入れば、おそらく問題ないでしょう。根拠が全くありませんが、2GHz以上のCPU、1GB以上のメモリがある環境なら問題ないと思われます。

ライセンスはGPLv3+です。

以上、問題・質問があれば tomo@cx4a.org か Twitter @m2ym まで。